アイコン牝馬ってなに?
優駿牝馬牝馬の歴史や名レースを詳しく知りたい!
競馬のレースにはその年の最強馬を決める「有馬記念」や競馬の祭典とも言われている「日本ダービー」など、普段のレースに比べてレベルの高い競走馬が出場し、注目度が高くなるG1レースが存在します。
そのG1レースの1つが「優駿牝馬牝馬」なのですが、どのようなレースかよく知らないという人も多いのではないでしょうか?
本記事では優駿牝馬牝馬について詳しく解説していきます。
優駿牝馬牝馬の名レースや血統について詳しくなると、予想にも力が入ってきます!ぜひ最後までご覧ください。
優駿牝馬牝馬とは?
優駿牝馬牝馬とはJRAが主催するレースの中で、最もランクが高いグレード・G1レースの1つです。
副称ではオークスと呼ばれており、こちらの名前の方が広く親しまれているかもしれません。過去には阪神競馬場で開催されていましたが、現在の開催場は東京競馬場で毎年5月の20日前後の日曜日に開催されています。
距離は2,400mで出場資格は3歳牝馬のみとなっており、この「優駿牝馬牝馬」に加えて「桜花賞」「秋華賞」を制した競走馬が3歳クラシック三冠牝馬と呼ばれ、競馬界の歴史に名を残します。
↓三冠牝馬についての詳細はこちらの記事をご覧ください↓
優駿牝馬牝馬の歴史
優駿牝馬牝馬の始まりは1938年にイギリスのオークスステークスを模範として、「阪神優駿牝馬牝馬」という名称で、阪神競馬場で開催されたことからスタートしました。
開催当初の距離は芝2,700mで開催時期は、10~11月に行われていましたが1952年から現在の5月開催へ変更。
1940年に2,450m、1943年には2400mに変更されて現在と同じ距離となり、第二次世界大戦後の1946年に「優駿牝馬牝馬」へ名称が変更されると共に、開催競馬場も東京競馬場へと変更され現在のスタイルとなりました。
公式副称として1965年に「オークス」が追加設定されてからは、元々の意味が樹木の樫であることから「樫の女王」とも呼ばれています。
歴代の優勝馬
2000年以降の歴代優勝馬一覧
施行日 | 優勝馬 | 騎手 |
---|---|---|
2000年 | シルクプリマドンナ | 藤田伸二 |
2001年 | レディパステル | K.デザーモ |
2002年 | スマイルトゥモロー | 吉田豊 |
2003年 | スティルインラブ | 幸英明 |
2004年 | ダイワエルシエーロ | 福永祐一 |
2005年 | シーザリオ | 福永祐一 |
2006年 | カワカミプリンセス | 木田優 |
2007年 | ローブデコルテ | 福永祐一 |
2008年 | トールポピー | 池添謙一 |
2009年 | ブエナビスタ | 安藤勝己 |
2010年 | アパパネ(同着) サンテミリオン(同着) |
蛯名正義 横山典弘 |
2011年 | エリンコート | 後藤浩輝 |
2012年 | ジェンティルドンナ | 川田将雅 |
2013年 | メイショウマンボ | 武幸四郎 |
2014年 | ヌーヴォレコルト | 岩田康誠 |
2015年 | ミッキークイーン | 浜中俊 |
2016年 | シンハライト | 池添謙一 |
2017年 | ソウルスターリング | C.ルメール |
2018年 | アーモンドアイ | C.ルメール |
2019年 | ラヴズオンリーユー | M.デムーロ |
2020年 | デアリングタクト | 松山弘平 |
2021年 | ユーバーレーベン | M.デムーロ |
2022年 | スターズオンアース | C.ルメール |
2023年 | リバティアイランド | 川田将雅 |
今年の覇者リバティアイランドは記憶に新しいですが、その他の優勝馬たちも競馬界を熱くさせてくれた名馬ばかりですね。
その中でもやはりアーモンドアイなど三冠牝馬に輝いた名馬は一際目立って見えます。
騎手ではその時代を代表するジョッキーばかりですが、G1をもっとも勝っているレジェンドの武豊騎手が、2000年以降勝てていないのが意外でした。
↓武豊騎手についての詳細はこちらの記事をご覧ください↓
2023年(第83回)の優駿牝馬牝馬
2023年の優秀牝馬を制したのは、リバティアイランドでした。
単勝オッズは1.4倍で断トツの一番人気、1着を的中させることはそれほど難しくないため、特に本命党の人は的中させた人が多いのではないでしょうか?
打って変わって2着以降は予想の段階でも実力が拮抗していて、どの馬がきてもおかしくないほど悩まされました。
展望
1番人気のリバティアイランド1強ムードで、桜花賞に続いて三冠牝馬へ向けての足掛かりとして、期待に応えるのではないのかというのが大方の見方です。
アイドルで競馬好き、そしてその予想力は目を見張るものがあると評判の天童なこさんは、本命をハーパーに推していました!
オークスに照準を合わせているハーパーは調教評価もS評価と最高、中長距離を得意とし距離適性も桜花賞よりオークスが向いており、リバティアイランドさえも倒すのではないかと予想しています。
結果
- 1着 リバティアイランド(1番人気 4倍)
- 2着 ハーパー(2番人気 8倍)
- 3着 ドゥーラ(15番人気 4倍)
最後の直線の坂の頂上あたりを力強さを見せつけるかのように、先を走るラヴェルを捉えると、残り200mは一人旅。
激しい2・3着争いを繰り広げているハーパーとドゥーラとは、6馬身以上の差を付け圧勝しました。
さすがリバティアイランドという結果でしたが、天童なこさんが予想したハーパーも見事に2着、3着に人気薄のドゥーラがきましたので、「馬連の590円」に対して3連単は「34,140円」と大穴決着という結果です。
優駿牝馬牝馬の名レース2選
優駿牝馬牝馬(オークス)と聞くとコアな競馬ファンの人は、いくつか頭を過る名レースがあると思います。
筆者の主観が入ってしまいますが、優駿牝馬牝馬の数ある名レースの中から代表的で、印象深いレースを2つ紹介していきます。
そのレースは
この2つのレースです。
共感してもらえる人も多いのではないでしょうか?
それぞれ紹介していきます。
2010年アパパネ・サンテミリオン同着
2010年5月23日に東京競馬場で行われた第71回東京優駿牝馬では、1着が同着となるJRA史上でも稀な決着となってファンを沸かせました。
G1レースで1着同着はJRA史上初の出来事です。
2頭の人気はアパパネが単勝オッズ3.8倍で1番人気、サンテミリオンが8.5倍の5番人気となって迎えました。
直線に入ると一旦はアグネスワルツが先頭に立ちますが、内からはアプリコットフィズ、そして外からサンテミリオン、さらにその外からアパパネが抜け出しデットヒート。
そこから一旦はアパパネが先頭に立ちそのまま勝つのかと思いましたが、サンテミリオンが再度伸び返して、2頭揃ってゴールを駆け抜け競馬場は歓声とどよめきに包まれました。
ゴール後は鞍上の蛯名正義騎手と横山典弘騎手は、どちらともウイニングランを行わず、写真判定の結果を待つことになり、ゴールしてから12分後にJRA史上初のG1優勝馬が同着で2頭という結果が確定したのです。
2018年歴代最強牝馬アーモンドアイ爆走
2018年に行われた第79回優秀牝馬(オークス)では、鞍上のC.ルメール騎手もレースを振り返って「すごく良い脚を使って加速してくれた。完璧なレース」と、これ以上ないほど満足した様子でアーモンドアイを称えました。
三冠牝馬に向けて負けられない大事な2戦目、単勝オッズ1.7倍と断然の1番人気で競馬ファンの圧倒的な支持を集めて、いざゲートイン。
最後の直線に入ると馬群の中断辺りにいたアーモンドアイは、先に仕掛けたリリーノーブルを軽やかに交わすと、300m付近で早くも先頭に躍り出て、懸命に追いすがろうとするライバル馬たちを尻目に危なげなく1着でゴールを駆け抜けました。
優駿牝馬牝馬と血統
優駿牝馬牝馬は東京芝2,400mと牝馬限定戦ではもっとも長い距離ですので、3歳牝馬には過酷なレースとなるため、距離適性をもった血統に注目が集まります。
中長距離の適正を持った血統が活躍する傾向にあり、過去に好走している血統は
などです。
ディープインパクトは優駿牝馬牝馬過去8年で1着3回・2着2回・3着2回と、ここでも無類の強さを誇っています。
ドゥラメンテはディープインパクトの次の世代、つまりこれから台頭してくると予想される血統で、今年の覇者・リバティアイランドの父はドゥラメンテでした。
優駿牝馬牝馬に関するQ&A
優駿牝馬牝馬はJRAが最高峰と位置付けるG1レースの1つですので、往年の競馬ファンには馴染み深いものですが、競馬を始めたばかりの人は「どんなレースか知らない」という人も多いでしょう。
そこで優駿牝馬牝馬にまつわるよくある質問をQ&A方式で回答していきます。
Q.優駿牝馬牝馬とオークスの違いは?
A.優駿牝馬牝馬の公式な副称がオークスです。優駿牝馬牝馬、オークスどちらの呼び方でも間違いはありません。
表記では優駿牝馬牝馬(オークス)と記されることが多いです。
Q.優駿牝馬牝馬はいつから始まったのですか?
A.日本では1938年に阪神優駿牝馬牝馬というタイトルで開催されたことが始まりです。
イギリスのオークスステークスを模範としているため、副称にオークスが使われています。
2023年の開催で84回目となるほど歴史のあるレースです。
Q.優駿牝馬牝馬の賞金はいくらですか?
A.優駿牝馬牝馬の1着賞金は1憶4,000万円です。
着順 | 賞金 |
---|---|
1着 | 1憶4,000万円 |
2着 | 5,600万円 |
3着 | 3,500万円 |
4着 | 2,100万円 |
5着 | 1,400万円 |
競馬の賞金の配分は明確に決まっており馬主が80%、調教師が10%、騎手と厩舎員が5%ずつです。
優駿牝馬牝馬1着の場合
まとめ
今回は優駿牝馬牝馬について詳しく解説してきました。
優駿牝馬牝馬はJRAが開催するG1レースの1つです。
中でも勝てば三冠牝馬という称号が与えられる3つのレースの内の1つで、「桜花賞」「秋華賞」と並んで注目度が高いレースとなっています。
その他の主な特徴
- イギリスのオークスステークスを模範としていて副称はオークス
- 1着の賞金は1憶4,000万円
- 2023年の覇者はリバティアイランド
- 現在の開催地は東京競馬場
- 開催時期は5月
- 出場資格は3歳牝馬限定
以上のような特徴があります。
優駿牝馬牝馬で活躍した競走馬は今後の競馬界を牽引していく存在となることが多いです。特に三冠牝馬に輝くような馬は間違いなく注目の的となりますので、出来ればレースを見て今後の予想に活かしていきたいですね!