夏競馬には22の重賞が存在!注目のレースや荒れるレースを紹介
夏競馬で特に面白い重賞レースを知りたいな!
夏競馬で荒れる重賞はどれ?
宝塚記念が終了した翌週の7月から9月頭まで開催される夏競馬。
G1がないため馬券を買わないという人もいるかもしれませんが、夏競馬では22もの重賞レースが実施されます。札幌や函館といったローカル競馬場で開催されるなど、夏競馬の重賞ならではの楽しさがあることでしょう。
本記事では、夏競馬の重賞一覧や特に注目すべきレース、そしてどの重賞が荒れるのかを詳しく解説します。
荒れる重賞レースを知り、積極的に馬券を買って高配当を狙っていきましょう!
夏競馬の重賞一覧!2023年の日程と開催地
夏競馬にはG2が1つ、G3が21の合計で22の重賞レースがあります。開催地は函館・札幌・福島・新潟・中京・小倉という6つのローカル競馬場です。
2023年の開催日程は以下のようになっています。
月日 | レース名 | 競馬場 | 性齢 | コース |
---|---|---|---|---|
7月2日(日) | ラジオNIKKEI賞(G3) | 福島 | 3歳 | 芝1,800 |
7月2日(日) | CBC賞(G3) | 中京 | 3歳以上 | 芝1,200 |
7月9日(日) | 七夕賞(G3) | 福島 | 3歳以上 | 芝2,000 |
7月9日(日) | プロキオンS(G3) | 中京 | 3歳以上 | ダ1,400 |
7月15日(土) | 函館2歳S(G3) | 函館 | 2歳 | 芝1,200 |
7月16日(日) | 函館記念(G3) | 函館 | 3歳以上 | 芝2,000 |
7月23日(日) | 中京記念(G3) | 中京 | 3歳以上 | 芝1,600 |
7月29日(土) | 新潟ジャンプステークス(J・G3) | 新潟 | 3歳以上 | 障3,250 |
7月30日(日) | アイビスサマーダッシュ(G3) | 新潟 | 3歳以上 | 芝1,000 |
7月30日(日) | クイーンステークス(G3) | 札幌 | 3歳以上牝 | 芝1,800 |
8月6日(日) | レパードステークス(G3) | 新潟 | 3歳 | ダ1,800 |
8月6日(日) | エルムステークス(G3) | 札幌 | 3歳以上 | ダ1,700 |
8月13日(日) | 関屋記念(G3) | 新潟 | 3歳以上 | 芝1,600 |
8月13日(日) | 小倉記念(G3) | 小倉 | 3歳以上 | 芝2,000 |
8月20日(日) | 北九州記念(G3) | 小倉 | 3歳以上 | 芝1,200 |
8月20日(日) | 札幌記念(G2) | 札幌 | 3歳以上 | 芝2,000 |
8月26日(土) | 小倉サマージャンプ(J・G3) | 小倉 | 3歳以上 | 障3,390 |
8月27日(日) | 新潟2歳ステークス(G3) | 新潟 | 2歳 | 芝1,600 |
8月27日(日) | キーンランドカップ(G3) | 札幌 | 3歳以上 | 芝1,200 |
9月2日(土) | 札幌2歳ステークス(G3) | 札幌 | 2歳 | 芝1,800 |
9月3日(日) | 新潟記念(G3) | 新潟 | 3歳以上 | 芝2,000 |
9月3日(日) | 小倉2歳ステークス(G3) | 小倉 | 2歳 | 芝1,200 |
開催地となる各競馬場の特徴は、下記の記事で解説しているので確認してみてください!
絶対に見逃せない!夏競馬で注目の重賞レース
夏競馬には22の重賞がありますが、そのなかでも注目のレースを3つ紹介します。
ラジオNIKKEI賞
出典:JRA
ラジオNIKKEI賞は夏競馬で最初に開催される重賞で、3歳馬を対象とした福島芝1,800mのハンデ戦です。
このレースに出走した馬が後に出世するケースも多く見られるため、要注目の重賞といえるでしょう。
過去の出走馬を見てみると、2018年に2着となったフィエールマンは、次走の菊花賞を制し、翌年には天皇賞・春を勝利するなど名馬への階段を駆け上がりました。
また、2020年2着のパンサラッサはその後逃げ馬として圧倒的なインパクトを残し、2023年にはサウジカップを勝利し13億超えの賞金を獲得しています。
2023年はデビュー4戦すべて上がり最速のレーベンスティール、サウジアラビアRCで2着の実績があるグラニットなどの有力馬が出走するなか、2連勝と勢いに乗るエルトンバローズが勝利しました。
今後もどのような有力馬が出走するかに注目し、その後の活躍も追いかけてみましょう。
アイビスサマーダッシュ
出典:JRA
アイビスサマーダッシュは、重賞で唯一芝の1,000mコースで開催されるレースです。
「千直」の愛称で親しまれるなどカーブが一切なく、まるで徒競走のように馬がしのぎを削る姿を新潟競馬場で楽しめます。
8枠が圧倒的に有利なレースで、2012年〜2021年までの過去10年データでは8枠が4勝あげており、単勝回収率が236%、複勝回収率が87%と圧倒的な結果を残しています。
2022年も8枠の3頭が1着、2着、4着と上位で入線しました。
2023年のレースでは、騎手目線の映像が楽しめるジョッキーカメラも実施するそうなので、レース後にJRA公式YouTubeから迫力のある映像を体感してみましょう。
札幌記念
出典:JRA
札幌記念は夏競馬で1つだけしかないG2であり、札幌の芝2,000mで開催されるレースです。
1着の賞金は7,000万円とG2でもっとも高く、G1級の馬が集まることから「スーパーG2」と呼ばれています。
2022年もG1で3勝の実績がある人気馬のソダシ、後にサウジカップを制するパンサラッサなどの実力馬が出走し、その後大阪杯を勝利するジャックドールが優勝しました。
2023年7月現在、JRAのサイトで「あなたが選ぶ思い出の札幌記念」という企画が開催されており、7月16日〜7月31日まで好きな過去レースに投票できます。
サイトでは過去のレース映像も楽しめるので、ぜひ一度覗いてみて下さい!
夏競馬の荒れる重賞ランキング
夏競馬はG1に出走するような馬がいないことや、ハンデ戦が多数あるといった理由で荒れるケースが多いことで有名です。
そんな荒れる夏競馬のなかでも、際立って配当が高くなる重賞があります。
どの重賞が荒れるのかを知るために、2013年〜2022年までの過去10年の3連単平均配当から荒れる重賞をランク付けしました。
順位 | レース | 3連単配当(平均) | 3連単配当(最高) |
---|---|---|---|
1 | 北九州記念 | 596,441円 | 3,953,810円 |
2 | 函館記念 | 579,635円 | 3,432,870円 |
3 | 中京記念 | 467,314円 | 3,302,390円 |
4 | 七夕賞 | 450,752円 | 2,563,330円 |
5 | プロキオンステークス | 365,564円 | 1,944,140円 |
6 | CBC賞 | 341,975円 | 2,444,630円 |
7 | 新潟記念 | 233,235円 | 709,120円 |
8 | レパードステークス | 218,886円 | 807,250円 |
9 | 小倉記念 | 200,707円 | 1,374,190円 |
10 | ラジオNIKKEI賞 | 196,275円 | 917,500円 |
11 | 小倉2歳ステークス | 169,733円 | 627,690円 |
12 | 函館2歳ステークス | 156,403円 | 577,430円 |
13 | 札幌2歳ステークス | 129,930円 | 501,710円 |
14 | キーンランドカップ | 100,112円 | 370,520円 |
15 | 新潟ジャンプステークス | 88,204円 | 290,540円 |
16 | クイーンステークス | 82,957円 | 397,120円 |
17 | エルムステークス | 74,532円 | 194,430円 |
18 | アイビスサマーダッシュ | 70,987円 | 267,060円 |
19 | 札幌記念 | 61,337円 | 233,540円 |
20 | 関谷記念 | 58,899円 | 131,710円 |
21 | 新潟2歳ステークス | 46,805円 | 261,060円 |
22 | 小倉サマージャンプ | 27,644円 | 99,440円 |
ランキング上位4レースはいずれもハンデ戦であることから、やはり斤量差によって荒れることがわかります。
1位の北九州記念の最高配当である3,953,810円は、2014年のレースで飛び出しました。1着に8番人気のリトルゲルダ、2着に13番人気のメイショウイザヨイ、3着に17番人気で単勝オッズ205.7倍のカイシュウコロンボが入線しています。
このように2桁人気の馬でも、複数頭が馬券内に絡むことを覚えておきましょう。
2023年の北九州記念は8月20日に開催予定ですので、ぜひ高配当を目指して馬券を購入してみてください。
荒れる夏競馬の重賞の攻略法
荒れる夏競馬の重賞を的中するための攻略法を解説します。この方法を意識して、夏競馬の重賞で勝利していきましょう!
牝馬を積極的に狙ってみる
夏競馬では牝馬を積極的に狙ってみることをおすすめします。なぜかというと、「夏は牝馬」という格言があるように夏場は牝馬の成績が上昇しやすいからです。
主に以下のような理由から牝馬の成績が向上するといわれています。
- 馬格が小さく軽い調教でも体が仕上がりやすい
- 開催コースに上り坂が少なく馬力があまり必要ない
- ダート戦が少なくなる
2023年の福島芝2,000mのG3七夕賞では、9番人気のククナが2着、13番人気のホウオウエミーズが3着と出走した2頭がいずれも馬券内に入りました。
このように穴馬が好走するケースもあるので、ぜひ積極的に牝馬を馬券に絡めてみましょう。
開催競馬場で成績が上がる騎手を探す
開催競馬場で成績が向上する騎手を見つけると、馬券が的中しやすくなります。
たとえば、函館競馬場では2020年〜2022年の3年連続で横山武史騎手がリーディングジョッキーに輝いています。横山武史騎手の全競馬場での戦績と比較しても、以下のように函館における数字が優秀なことがわかります。
2020年 | 2021年 | 2022年 | |
---|---|---|---|
勝率(全場) | 16.5% | 13.3% | 12.9% |
勝率(函館) | 22.4% | 17.2% | 15.6% |
連対率(全場) | 29.4% | 24.8% | 20.6% |
連対率(函館) | 31.8% | 28.7% | 25.6% |
3着内率(全場) | 41.3% | 33.5% | 29.9% |
3着内率(函館) | 47.1% | 35.6% | 36.7% |
2023年はデビュー2年目の佐々木大輔騎手が18勝をあげる活躍で、横山武史騎手を抑えてリーディングジョッキーとなりました。
このように、特定の競馬場での勝利や馬券内が多い騎手には、注目しておきましょう。
荒れた馬場が得意な馬を買う
夏競馬の前半である7月はまだ梅雨の影響が残っているため、重馬場や不良馬場が得意な馬には注目しましょう。
道悪を得意としている血統はいくつかあり、そのなかでもステイゴールド系が強いことで有名です。
ステイゴールド系とは、2001年にG1の香港ヴァーズを勝利したステイゴールドやその子どものことであり、ステイゴールド系には以下のような種牡馬がいます。
- ドリームジャーニー
- オルフェーブル
- ゴールドシップ
上記の馬を父親に持つ馬が荒れた馬場の重賞に出走する際は、良馬場よりも評価を上げるといいでしょう。ただし、ステイゴールド系でも例外の馬もいるので、過去にどのような馬場で好走しているかはチェックしておきましょう。
まとめ
今回は夏競馬の重賞レースについて詳しく解説しました。夏競馬で必ず見ておきたい注目の重賞レースは以下の3つです。
- ラジオNIKKEI賞
- アイビスサマーダッシュ
- 札幌記念
そして、過去10年の3連単平均配当から導き出された、荒れるレースランキングTOP3は以下の重賞です。
- 北九州記念
- 函館記念
- 中京記念
ここまで紹介してきたように、夏競馬には唯一の直線コースの重賞であるアイビスサマーダッシュや、3連単配当300万超えを記録した重賞があります。
夏競馬では、このような特徴のある重賞や荒れやすい重賞に注目し、実際に馬券を購入して楽しんでいきましょう!