夏競馬を全力で楽しむ方法を教えます!合わせて秋G1で活躍する注目馬も公開!
夏競馬は荒れて難しいし、楽しみ方がわからないな。
夏競馬の注目馬や楽しみ方を知りたい!
春のG1が終わるとローカル競馬場で7月〜9月初旬に開催される夏競馬。G1も開催されず、なかなか当てるのも難しいことから、楽しめていないという人もいることでしょう。
このように地味な印象の夏競馬ですが、あまり知られていない特色やおもしろさがあります。そこで本記事では、夏競馬の楽しみ方7選を解説します。
この記事を読むことで夏競馬が待ち遠しくなるので、ぜひ最後までご覧ください!
夏競馬の楽しみ方7選!秋に輝く注目馬を探そう!
夏競馬の楽しみ方を7つ紹介します。どのような要素があるのかを理解して、より充実した夏競馬期間にしましょう。
①荒れるからこそ高配当を狙ってみる
夏競馬は荒れるからこそ、高配当を狙ってみるのもおすすめです。なぜ、夏競馬が荒れるのかというと以下のような理由があります。
- 強い馬が出走しない
- 暑さや輸送のストレスが大きい
- 小回りで平坦な競馬場が多い
- 梅雨の影響で馬場が荒れる
- ハンデ戦が多い
- 2歳馬が走り始める
- 条件戦に3歳馬が出走する
このような理由から1番人気や2番人気でも飛んでしまうことが多く、高配当がつくこともあります。
たとえば、2014年の北九州記念では、1着に8番人気のリトルゲルダ、2着に13番人気のメイショウイザヨイ、3着に17番人気のカイシュウコロンボが入り、3連単が3,953,810円の払い戻しになりました。
そのほかにも3連単100万円超えのレースがあるので、穴馬も絡めて馬券を買ってみると一攫千金の夢がありますよ。
荒れやすい重賞レースについては以下の記事で紹介しているので、あわせてご覧ください。
②将来性の高い2歳馬を見つける
出典:JRA公式チャンネル
将来性の高い2歳馬を見つけるのも、夏競馬の楽しみ方の一つです。毎年2歳馬は6月にデビューし始め、夏競馬の期間に続々と後のスターホースとなる馬も出走しています。
たとえば、競走馬の世界ランキング1位のイクイノックスは、2021年8月28日に新潟でデビューしました。桜花賞とオークスを制したリバティアイランドも、2022年7月30日に新潟の新馬戦で初出走を飾っています。
2023年の2歳馬では牝馬のガルサブランカが注目の1頭としてあげられるでしょう。父はキズナ、母はシャトーブランシュで、イクイノックスの半妹です。2023年8月12日の新潟芝 1,600mデビューし、1番人気に支持されると、上がり32.8秒の末脚で勝利しました。
このように有力馬も多く走るので、どの馬がその後のG1馬になるのかを予想するのも楽しいでしょう。
③3歳未勝利馬を応援する
夏競馬では、もう後がない3歳未勝利馬の激走を応援するのもおすすめです。3歳の未勝利戦は9月第1週で終了するため、それまでに勝てなければ以下のような選択肢を迫られます。
- 1勝クラスに挑戦する
- 障害レースを走る
- 地方競馬に移籍する
- 登録抹消して引退する
地方競馬に移籍した場合は、3歳のうちに2勝、4歳馬は3勝することで中央競馬に戻れます。
2023年の高松宮記念でG1馬となったファストフォースも、3歳未勝利のまま、ホッカイドウ競馬に転出し、その後4歳で再びJRAに戻ってきました。
このように地方から戻ってきて活躍するパターンもありますが、ほとんどの馬が厳しい立場となります。競走馬の運命が決まるともいえる3歳未勝利戦に注目しましょう。
④サマーシリーズの争いに注目する
出典:JRA
夏競馬ではサマーシリーズの争いに注目してみるのもおもしろいでしょう。
サマーシリーズとは、距離別のポイント制でチャンピオンを決めるシリーズのことで、以下の4つに分かれています。
- サマースプリントシリーズ:芝の短距離重賞6つが対象
- サマー2000シリーズ:芝2000mの5つの重賞が対象
- サマーマイルシリーズ:芝1600mのリステッド競争1つと3つの重賞が対象
- サマージョッキーシリーズ:サマーシリーズ重賞の騎手の成績が対象
2023年はそれぞれ以下の馬と騎手がチャンピオンとなりました。
- サマースプリントシリーズ:ジャスパークローネ
- サマー2000シリーズ 該当馬なし
- サマーマイルシリーズ:メイショウシンタケ
- サマージョッキーシリーズ:松山弘平
2019年のサマースプリントシリーズ覇者タワーオブロンドン、2022年のナムラクレアのように、その後G1で活躍を見せる馬も多くいます。サマーシリーズでの争いと、優勝馬のその後の活躍に期待しましょう。
サマーシリーズの詳細は以下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください。
⑤秋に大躍進する「夏の上がり馬」を探す
出典:JRA公式チャンネル
「夏の上がり馬」を探してみるのも、夏競馬の醍醐味といえるでしょう。
夏の上がり馬とは、夏季開催で力をつけてその後秋G1で活躍する馬のことです。特に3歳馬では、皐月賞・ダービーといったクラシックに出走できなかった馬が、秋に活躍するケースが見られます。
たとえば、2017年のキセキは春の毎日杯で3着に敗れ、皐月賞やダービーには出走できませんでした。その後、夏競馬期間の2レースで勝利し、秋の神戸新聞杯で2着に入ると、菊花賞をその勢いのまま制しています。
2023年は、素質馬として注目のレーベンスティールがクラシックに出走できませんでした。その後7月のラジオNIKKEI賞で3着となり、9月のセントライト記念では皐月賞馬のソールオリエンスを降し、初の重賞勝利を勝ち取りました。
今後は、菊花賞に挑むのか古馬との重賞に参戦するのか未定ですが、さらなる活躍が期待されます。
このように春に苦渋をなめた夏の上がり馬の逆襲に期待しましょう。
⑥若手騎手の飛躍に期待する
出典:JRA公式チャンネル
夏競馬は馬だけでなく、若手騎手も大きく成長する期間です。
2023年であれば、2年目の佐々木大輔騎手の活躍が目立ちました。佐々木騎手は18勝をあげ、横山武史騎手や藤岡佑介騎手といったトップジョッキーを抑え、函館のリーディングジョッキーに輝いたのです。
この活躍には武豊騎手も以下のように高く評価しています。
武豊騎手
「先輩騎手がいる中で、なかなかこんなに勝てないよ。上がってくると思う」
引用元:スポーツ報知
また、7月2日のCBC賞で3年目の永島まなみ騎手がアビエルトとのコンビで重賞初挑戦しました。2023年9月20日時点で22勝をあげてリーディング32位と、女性騎手でトップに立っているので、今後の成長が楽しみです。
このように夏競馬をきっかけに飛躍する若手騎手に注目してみましょう。
⑦ローカル競馬場の食事や施設を楽しむ
夏競馬が開催されるローカル競馬場で食事や観光も楽しい過ごし方です。夏競馬では札幌・函館・福島・新潟・中京・小倉といった地方の6つの競馬場で開催地となっています。
競馬場ではその場所ならではの名物料理が提供されており、札幌であれば「牛めし」、新潟であれば「タレカツ丼」といったような魅力的なメニューが揃っています。
また、子どもが遊べるようなアスレチックや水遊び場、乗馬体験などもあり、家族で行っても楽しめることでしょう。
周辺の観光もできるので、旅行の一環として夏競馬の開催地を訪れてみてはいかがでしょうか。夏競馬の開催地のグルメや遊び場などは、以下の記事で紹介しています。
勝てるとより楽しめる!夏競馬の3つの攻略ポイント
すでに紹介したように夏競馬には楽しみ方がたくさんありますが、馬券を的中させるとより盛り上がることでしょう。
夏競馬の攻略ポイントを3つ解説するので、レースで勝利してさらに楽しんでいきましょう。
①コンディションのいい馬を狙う
夏競馬ではコンディションの整った馬を狙うのが基本戦略となります。なぜなら、夏競馬は暑さや地方への長距離輸送によって、馬に負担がかかり、本来の実力を発揮できないことが多くなるからです。
年々暑さが増していることもあり、2024年からは夏競馬での正午前後の暑い時間帯のレースを休止するという対策も予定しています。
このような厳しい環境だからこそ、馬の状態は重要ですので、以下のポイントをチェックしてみてください。
- 調教での走りが過去と比べて優れているか
- 馬体重が大きく減少していないか
- パドックで激しく発汗していないか
馬体重の増減による成績やチェックポイントは以下の記事で解説しているので、参考にしてみてください。
②牝馬を積極的に馬券に絡める
出典:JRA公式チャンネル
「夏は牝馬」という格言があるように、夏競馬では牝馬を狙うのがおすすめです。
牡馬よりも体温が上がりづらいことや、きつい上り坂が少なく小回りコースが多いこともあり、夏競馬では牝馬の好走が目立ちます。
特に1,000mの直線を走る新潟のアイビスサマーダシュでの活躍は際立っており、2014年〜2023年までの過去10年で牝馬が7勝。2023年も牝馬のオールアットワンスが9番人気ながら勝利しました。
このように夏競馬は牝馬を狙うチャンスですので、積極的に馬券に組み込んでみましょう。夏競馬の牝馬の成績やおすすめの重賞レースは以下の記事で紹介しているので、チェックしてみてください。
③軽い斤量で出走できる3歳馬を買う
出典:JRA公式チャンネル
夏競馬は軽い斤量で出走できる3歳馬の買い時です。なぜなら、古馬との斤量差が夏競馬期間では以下のように大きく設けられているからです。
距離 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
1000〜1500m | 3kg | 2kg | 1kg | ||||
1600〜2100m | 3kg | 2kg | 1kg | ||||
2200m〜 | 4kg | 3kg | 2kg |
次第に斤量差が少なくなっていきますが、夏競馬期間の7〜8月はいずれの距離でも3kgの違いがあります。そのため、4歳以上の牡馬が58kgだったとすると、3歳牡馬は55kg、3歳牝馬は53kgで出走可能です。
2023年の札幌記念でも斤量55kgで出走した3歳馬のトップナイフが、9番人気ながら2着に好走しました。このように斤量差によって馬券内に入りやすくなっているので、夏競馬で3歳馬は要注目といえるでしょう。
まとめ
今回は夏競馬の楽しみ方7選を解説してきました。
②将来性の高い2歳馬を見つける
③3歳未勝利馬を応援する
④サマーシリーズの争いに注目する
⑤秋に大躍進する「夏の上がり馬」を探す
⑥若手騎手の飛躍に期待する
⑦ローカル競馬場の食事や施設を楽しむ